このページでは、用途別にハイスピードカメラの種類を解説しています。個人、映像・メディア、製造現場、研究開発現場に分けて、ハイスピードカメラの種類を見てみましょう。
趣味などで個人が使うハイスピードカメラは、おおよそ60fpsまでのものが多いです。(※1)このレベルの高速撮影であれば、近年では、業務用のカメラを求める必要はなく、家庭用の「一眼レフカメラ」や「ミラーレス一眼レフカメラ」でもじゅうぶん対応できるようになっています。
個人向けハイスピードカメラは、決して手が届かないものではありません。センサーサイズにもよりますが、4K解像度で120fpsの高速撮影ができる機種も発売されています。(※2)静止画の連写撮影はもちろん、動画撮影を行い、スローモーションなどの編集を行うことで、シネマティックな映像を楽しむこともできます。
映像業社やメディア向けに展開されているハイスピードカメラは、数百~1000fpsまでのものが多いです。(※3)これはFullHD解像度で4倍速のスローモーション再生ができたり、スポーツの現場で利用されるフレームレートです。この業界では、既存のスローモーションシステムに映像を接続できることもポイントになってきます。
また、野球スタジアムやアリーナなどでの中継撮影であれば、高速のデータ転送システムも備えている必要があります。ファン音が大きくても同様に中継撮影では使用できない場合もあるため、映像やメディアの業界で使用されるハイスピードカメラは、高速のフレームレートに対応しているだけでなく、配信カメラとして求められる機能は多くあります。これは、実験や開発の現場とは異なるポイントです。
製造現場に設置されるハイスピードカメラは、数千コマ前後の高速撮影に対応している機種が多いです。製造ラインなどを高速撮影した画像や映像は、主に不具合の発生プロセスを解析したり、不良品が発生していないかチェックをしています。ハイスピードカメラを使えば、肉眼では捉えられない瞬間を解析できるからです。
製造ラインでは、十分なスペースを確保できない場合や製造装置の内部、あるいはカメラポジショニングの位置といった観点から、小型軽量なハイスピードカメラであることも重要です。低照度でも運用できるように、モノクロ撮影に対応していることもポイントになります。
研究開発向けのハイスピードカメラには、用途によっては100,000fps以上のフレームレートにも対応可能している製品があります。(※4)衝突実験では、小型軽量性や耐衝撃性も求められますし、燃焼研究や振動分析の分野では高解像度であることも必要です。
製造現場と同様、研究開発の現場でもハイスピードカメラは過酷環境に対応している必要があります。「せっかく撮影できたのに電源喪失でデータが消失してしまった」といったことがないように、内蔵メモリ録画にも対応しているモデルだと安心です。
一口に「ハイスピードカメラ」といっても仕組みや性能などによって色々な種類があり、ハイスピードカメラの導入メリットを追究するためには自社ニーズに適合したハイスピードカメラを選択しなければなりません。
ここでは代表的なハイスピードカメラのタイプを紹介します。
カメラ撮影を行う部分と、データを記録・保存する部分が一体化しているタイプです。両方の機能がまとめられているため、単独で利用できることからスタンドアロンタイプと呼ばれます。
スタンドアロンタイプにも様々な種類があり、解像度や撮影速度、データの保存容量など条件に合わせて選ぶことが大切です。また、ビデオ出力機能を使って外部モニターへ映像を出力したり、メディアを使ってデータを移動したりすることもできます。
カメラヘッドと本体が分離しているタイプです。カメラヘッドは一般的に小さなものが採用されており、自由にカメラを移動させて撮影できるといったメリットがあります。
また、複数のカメラヘッドを使って同時に多方向からの撮影を行ったり、複数のポイントを撮影したりといった活用法もあるでしょう。
ハイスピードカメラを持ち運んで利用したいというニーズに合わせて開発されたタイプです。ポータブルタイプでありながら、高性能バッテリーを搭載することで長時間の撮影が可能になっており、現場での作業や品質管理などに役立てることができます。
また、カメラとモニターやパソコンなどをケーブルで有線接続したり、Wi-Fiでデータを送信したりといったタイプもあります。
BtoB向けのハイスピードカメラは個人向けのよりもコストは高め。そのため、選定はどうしても慎重にならざるを得ないでしょう。製品のスペックや性能を比べることも大事ですが、それよりも前に検討する上で知っておきたい基礎知識をまとめています。ハイスピードカメラの種類以外の情報も知りたい方は参考にしてみてください。
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