作業ラインの不具合などを確認する際、ハイスピードカメラで怪しい部分を長時間撮影(長時間録画)して、問題が発生する瞬間を記録することもあります。このページでは、ハイスピードカメラの長時間録画についてまとめました。
可能か否かでいえば、ハイスピードカメラを使った長時間撮影(長時間録画)は可能です。また、ハイスピードカメラの長時間録画を活用することで、まれに発生する不具合や問題の瞬間を撮影し、原因究明に役立てることもできます。
しかし、現実的にハイスピードカメラの長時間録画を活用しようとすれば注意すべきポイントも多く、適切な条件設定や環境構築を行っておかないと目的の映像や記録を収集することはできません。
そもそもハイスピードカメラで撮影されるデータのサイズは大きく、さらに長時間録画となれば時間や解像度に比例してデータ容量はどんどんと増大していきます。一方、不具合がどのタイミングで発生するのか、明確に分からないからこそ長時間録画を必要とするケースが少なくありません。
毎秒大量のコマ数を撮影するハイスピードカメラの場合、通常のカメラよりも時間ごとの記録データは大きくなります。そのため、十分な容量を有する保存メディアを利用しなければ、肝心の部分が撮影される前にデータ残量が失われて撮影が停止されてしまいます。
例えば十分なサイズのHDDを用意したとしても、データの書き込み速度が遅ければ撮影にデータ処理が追いつかなくなり、システムがエラーを起こす原因となります。
そのため、基本的には高速書き込みに対応したSSDを保存メディアとして採用することが多いでしょう。
ただし、SSDの中にはデータ残量に応じて描き込み速度が低下することもあり、実際の利用条件に対してスペック的にクリアしているのか、事前にしっかりとチェックしておくことが不可欠です。
無条件に長時間録画を行おうとすれば、ハイスピードカメラ本体はもちろん、周辺機器なども含めて導入コストがどんどんと増大してしまいます。そのため、実際に長時間録画のメリットを効果的に追求しようとすれば、まず撮影条件や撮影環境といった導入ニーズをしっかりと明確化した上で、適切なカメラや周辺機器をそろえることが大切です。
いたずらにハイスペック機器を選ぶのでなく、ニーズとのマッチングを考えていきましょう。
製造現場で活用するなら
活用事例数
製造現場:40件
研究開発:8件
特殊状況:0件
おすすめの理由
製造現場で求められる
スペックを満たし(100,000fps)
撮影・記録・解析機能が1台で叶う
研究開発での用途が多いなら
活用事例数
製造現場:8件
研究開発:29件
特殊状況:0件
おすすめの理由
研究用に適した
撮影速度100万fps以上の
製品が多い (3製品)
特殊な状況での撮影が必要なら
活用事例数
製造現場:12件
研究開発:28件
特殊状況:7件
おすすめの理由
防衛や宇宙関連など、
高度な技術を要する撮影にも
対応できる