【BtoB向け】ハイスピードカメラ大全 『EURECAMERA〜ユリイカメラ』 > 【PR】ハイスピードカメラ活用の第一歩! オンライン展示会のセミナーレポート

【PR】ハイスピードカメラ活用の第一歩!
オンライン展示会のセミナーレポート

生産現場や研究開発の現場で活用されているハイスピードカメラ。
効率化や生産性アップのために導入する企業も増えているそうですが
「そもそも普通のカメラと何が違うの?」「導入する上ではどんなことに気を付ければいいの?」
そんな疑問を解消すべく、オンライン展示会「ロボテックスオンライン」で行われたシナノケンシ株式会社のWEBセミナーに参加しました。

シナノケンシは、生産現場向けのハイスピードカメラを製造する、1918年設立の老舗メーカーです。
ここではセミナーのレポート記事をお届けするので、導入を検討している方は参考にしてみてください。

シナノケンシのPR写真1

ハイスピードカメラが
捉えるものとは

今回のセミナーでは、生産現場でのIoT化を進める上で注目すべき、"ハイスピードカメラの基礎"について説明してくれました。

ハイスピードカメラとは、「肉眼やビデオカメラでは追いきれない高速な動きを見える化するツール」のこと。

「追いきれないほど高速な動きってどんなもの?」と思っていたところ、具体的な例を2つ見せてくれました。

※引用元:シナノケンシ公式YouTube
(https://www.youtube.com/watch?v=fIeTh-8tUfk)

1つ目は水風船が破裂する様子です。どの場所に穴が開き、どのように水があふれ出ていくかまで、しっかりと捉えることができます。詳細に確認できるため、水の動きや落ちる速度などの状況分析に役立ちます。

※引用元:シナノケンシ公式YouTube
(https://www.youtube.com/watch?v=UbtFqKBcUIk)

2つ目は、スイカが割れていく様子の事例です。通常のビデオカメラだと、割れる前と割れた後の状態しか確認できません。

しかし、ハイスピードカメラだと、
・スイカのどこに棒が当たったか
・どの方向に亀裂が入ったか
・果汁がどこに飛んだか
そういった様子を細かく確認できます。 現象の前後だけでなく、その過程に何が起こっているのかを逃さず記録することで、人の目やビデオカメラでは補えない性能を担保していることが分かりました。

生産現場が抱える課題とは

ハイスピードカメラがどんなものかイメージがついたところで、生産現場での需要が増えている理由を見ていきます。
生産現場は一体どんな課題を抱えているのでしょうか?

シナノケンシのPR写真2

設備の自動化・高速化が進み、生産性が向上する一方で、主に3つの課題を抱えているケースが多いよう。

  • 熟練者のノウハウが継承できず、限られた人しかメンテナンスに対応できない。
  • 条件変更やデバッグシーンでは設備の動きが速く、感覚に頼った調整になってしまう。
  • 不具合が発生しても、動きが見えないので、説検証で解決を図ることになる。時間がかかり、対策の有効性に不安が残る。

これらに共通しているのは、設備の動きを分析できていないこと。
そのため、解決するカギは、勘・コツ・ノウハウ、条件、現象の"見える化"とのことでした。

次に、チョコ停の記録事例の映像を見せてくれました。

※引用元:シナノケンシ公式YouTube
(https://www.youtube.com/watch?v=NWqLTflyDWg&t=6s)

この映像、単にギアが回転する様子に見えますが、実は赤いマーカーの部分が左のギアと接触する際に、異物を嚙み込んでギアが浮いてしまっていたのです。

このように、いつ起こるか分からない現象についても、センサーや設備から信号をハイスピードカメラに入力することで、不具合が発生した瞬間の前後の映像も自動で記録することができます。
人がつきっきりになる必要がなく、発生頻度の低いチョコ停でも記録が可能で、根拠に基づく対策でスピーディーな問題解決の実現に役立つのがメリットと言えるでしょう。

ハイスピードカメラはどんな現場で使われている?

ハイスピードカメラが使われている実際の現場を知るために、 シナノケンシのハイスピードカメラの昨年の職種別導入比率をグラフで見ていきます。

シナノケンシの製品写真1

生産技術部門が上位の割合を占めるという結果に。

また、使用されている現場についても解説してもらいました。 生産設備の自動化・高速化に伴い、ハイスピードカメラの導入が進む業界は、主に4つあります。

  • 自動車業界
  • 設備の異常動作や、異音解析・設備の振動解析・溶接の条件出し・カシメ・圧入などの組み立て工程の改善。
  • 電気・電子・半導体業界
  • 実装部品を真空吸着して搬送し、基板に部品を実装するシーンや、ウエハの切断・洗浄・ボンディングの動きの解析。
  • 産業用機械業界
  • 工作機械を使った切削加工メーカーにおいて、切削中に飛散する切粉の様子や、ドリル加工・研削・研磨・プレスといった年々高速化する部品加工の確認。
  • 印刷・製紙業界
  • チラシやパンフレットの印刷工場で、印刷物の仕分けの様子・紙詰まり・紙の破れ・しわ発生の原因確認・印字・封入の出来栄えチェックなど。

他にも、ペットボトルを製造する飲料メーカーや、点滴、錠剤を製造する医薬品メーカーなど、ハイスピードカメラは幅広い業種で活用されているそうです。

では、ハイスピードカメラにはどのような種類があるのでしょう?

シナノケンシの製品写真1

  • ビデオカメラ
  • 低価格で導入できるのがメリット。ただし、高速な設備挙動や加工状態を確認するには速度が足りないため、生産現場向きではありません。
  • ウルトラハイスピードカメラ
  • 主に開発、研究用途で使われているハイスペック且つ大型なカメラです。高性能ですが費用対効果を考えるとオーバースペックなため、やはり生産現場向けではありません。
  • ハイスピードカメラ
  • 現場で想定する幅広い用途をカバーするスペックとお求めやすい価格設定。 生産現場に適したカメラと言えます。

せっかく資金を投入したのにスペック不足で十分な成果が得られない、またはオーバースペックで必要以上の投資をしてしまった、なんてことがないように ハイスピードカメラを選ぶ上では自社の業界や、求める用途に適した製品を選ぶのが大切、と語っておられました。

ASPINA シナノケンシの
ハイスピードカメラ

セミナーの最後に、シナノケンシが扱う製品「プレクスロガー(PLEXLOGGER)」の紹介が。 そのスペックと簡単な特徴を掲載します。

プレクスロガー(PLEXLOGGER)PL3

シナノケンシの製品写真1
引用元:シナノケンシ公式HP(https://plextor.jp/plexlogger/products/shiyo_pl3.php)

撮影速度(fps)100,000fps(最大)
シャッター速度1/100,000秒
解像度1,280×1,024px
記録時間250fps、VGA設定時 
通常記録:約150秒、
長時間記録:約1時間17分
感度(ISO)記載なし
重量490g(カメラヘッド)/1.9kg(本体ユニット)
メモリ16GB

プレクスロガー(PLEXLOGGER)PL3はカメラとデータロガー・モニターが1つにまとまったオールインワンパッケージの製品です。高速映像と波形データを同期記録できることで、映像だけでは分からなかった波形と動きの因果関係を把握することが可能。
また、解析ソフトウェアが内蔵されているので、撮影だけでなく、現象の原因究明と解析結果レポート・エビデンス作成まで行うことができます。重量も2キロ以下のため、持ち運びや設置が容易にできるのもポイント。

セミナーに参加してみて

ハイスピードカメラの概要から事例、業界や種類まで知ることができました。短い時間ながらも内容がぎゅっとつまっていたおかげで、ハイスピードカメラを選ぶ際に見るべきポイントが分かった気がします。これでようやく具体的な製品選びに着手できそうです。

シナノケンシ株式会社はオンラインでの製品紹介や頻繁な展示会への出展に加え、先ほど紹介した「プレクスロガー」の貸し出しも無料で行っています。ハイスピードカメラの導入を検討している方は、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか?

ASPINA シナノケンシの会社情報

所在地長野県上田市上丸子1078
営業時間記載なし
電話番号0268-41-1840
公式サイトURLhttps://jp.aspina-group.com/ja/