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コーンズテクノロジー

技術専門商社コーンズテクノロジーでは、内燃機関円筒内熱・分光計測や爆発事象解析などの特殊用途に対応したハイスピードカメラを扱っています。

コーンズテクノロジーのハイスピードカメラ

高速赤外線カメラ HD-IR

コーンズテクノロジーの製品写真1
引用元:コーンズテクノロジー公式HP(https://www.cornestech.co.jp/tech/products/products_hdr_ir/)

周囲温度と燃焼事象といった極端な温度変化を持つターゲットの観察は、露光時間の分割によるソフトウェアな処理(EHDRI)では対応が困難です。HD-IRは、3枚の高速減衰フィルタを内蔵することによって極端な温度変化の観測を実現した高ダイナミックレンジ赤外線カメラで、従来の赤外線カメラでは見ることができなかった広範囲における温度観測を実現しました。
ターゲットに応じた適切な露光時間を自動的に設定し、内蔵されている3枚の減衰フィルタを変更することで、最大2,500℃までの計測が可能で、エンジン円筒内熱・分光計測などに適しています。

撮影速度 2,000Hz@320×240px
シャッター速度 1μs
解像度 320×256px
記録時間 45秒以上@320×256px
感度(ISO) 記載なし
重量 記載なし
メモリ 16GB

高速赤外線カメラ SPARK M150

コーンズテクノロジーの製品写真2
引用元:コーンズテクノロジー公式HP(https://www.cornestech.co.jp/tech/products/products_fast_ir2k/)

解像度640×512pxで220Hz、最大4,000Hzの高速撮影が可能で、温度監視やガス検知、非破壊検査、破壊力学を含む燃焼事象の解析などさまざまな用途に対応します。IP67に適合した堅牢な筐体を持つため、従来は研究室などの屋内でしか実施できなかった事象観測だけでなく、屋外の過酷な環境においても観測が可能になりました。

撮影速度 220Hz@640×512px/最大4,000Hz
シャッター速度 0.5μs
解像度 640×512px
記録時間 記載なし
感度(ISO) 記載なし
重量 記載なし
メモリ 1GB

超高速赤外線カメラ FAST M3k

コーンズテクノロジーの製品写真3
引用元:コーンズテクノロジー公式HP(https://www.cornestech.co.jp/tech/products/products_fast_ir2k-2/)

320×256pxで3,100Hzの撮影が可能な高速赤外線カメラ。弾道衝撃、銃口の閃光解析、非破壊検査や破壊力学を含む燃焼事象の解析をはじめとしたすべてのタイプの力学現象の解析に対応しています。IP67適合の堅牢な筐体により、これまで屋内でしか実施できなかった事象観測だけでなく、過酷な屋外環境における観測も可能。NDフィルタ、マルチスペクトルフィルタ、偏光フィルタのオプション(4枚フィルタホイール搭載)にも対応しています。

撮影速度 3,100Hz@320×256px/最大100,000fps
シャッター速度 1μs
解像度 320×256px
記録時間 16GBメモリ使用で25秒以上@320×256px
感度(ISO) 記載なし
重量 記載なし
メモリ 16GB

高速マルチスペクトル赤外線カメラ  MS-IRシリーズ

コーンズテクノロジーの製品写4
引用元:コーンズテクノロジー公式HP(https://www.cornestech.co.jp/tech/products/products_ms_ir/)

1秒間に800回転の高速フィルタホイールにより、高速なマルチスペクトル赤外事象計測を可能にしたマルチスペクトル赤外線カメラ。従来の赤外線カメラのような1つのブロードバンドによる赤外線イメージングでは観測できなかった特定物質の事象解析に対応可能です。カメラに搭載されている8枚のフィルタ波長は、ユーザーのアプリケーションに合わせて選択可能で、メーカーにてキャリブレーションを行うことによって適応させます。

撮影速度(fps) 2,000Hz@320×240px
シャッター速度 1μs
解像度 320×256px
記録時間 最大55秒@320×256px
感度(ISO) 記載なし
重量 記載なし
メモリ 16GB

高速赤外線カメラシリーズ(TS-IR)

コーンズテクノロジーの製品写真5
引用元:コーンズテクノロジー公式HP(https://www.cornestech.co.jp/tech/products/products_ts_ir/)

正確かつ高感度な熱画像の観測・計測を行うための冷却型(量子型)赤外線カメラ。用途に合わせて中赤外線(MWIR)・長赤外線(LWIR)・超長赤外線(VLWIR)の中から選択が可能です。IP67適合の堅牢型筐体によって、これまで屋内でしか実施できなかった事象観測のみならず、過酷な屋外環境における観測も可能。NDフィルタ、マルチスペクトルフィルタ、偏光フィルタのオプション(4枚フィルタホイール搭載)にも対応しています。

撮影速度(fps) 1,000Hz@640×512px
シャッター速度 0.5μs
解像度 640×512px
記録時間 記載なし
感度(ISO) 記載なし
重量 記載なし
メモリ 16GB

コーンズテクノロジーのハイスピードカメラは、特殊な用途での赤外線撮影に強みがあることが分かります。
どんな業界や用途で使用するにしても、オーバースペックなものを導入して持て余すことのないよう、自社が求める性能を把握することが大切。以下ページではどの業界・用途にどれくらいの撮影速度が必要なのかを簡単に解説し、製造現場・研究開発・特殊撮影の3つのシーンごとにオススメの会社を紹介しています。

コーンズテクノロジーのハイスピードカメラの活用事例

加熱炉内部の赤外線撮影

※引用元:Telops公式YouTube
(https://www.youtube.com/watch?v=8IQVhH9rdYc)

Fast M3kによる石油化学プラントの加熱炉の赤外線撮影の様子。部位による温度の違いを明確に識別することができています。

噴火する火山を赤外線撮影で記録

※引用元:Telops公式YouTube
(https://www.youtube.com/watch?v=58W7myHwkR8)

7つの火山島が集まるイタリア・エオリア諸島の一つであるストロンボリ島で、発生した噴火の様子を赤外線高速撮影しました。
マグマの噴出に続いて高温の火山ガスが噴き出して拡散する様子が詳細に記録されています。

コーンズテクノロジーの特徴

広い分野で事業を展開する技術専門商社

コーンズテクノロジーは、イメージング・各種センサー分野、通信RF分野、分析計測分野、ライフサイエンス分野、航空宇宙・セキュリティー分野で事業を展開する技術専門商社です。
加えて、ダイヤ成膜分野では開発製造に携わっています。同社では、高温下や放射線環境下といった過酷な使用環境に対応し、赤外線などの用途に適したハイスピードカメラを多く扱っており、内燃機関円筒内熱・分光計測や爆発事象解析、弾道衝撃解析や銃口の閃光解析などに活用されています。

業務用ハイスピードカメラを扱う会社を見る

その他コーンズテクノロジーが取り扱っている製品

コーンズテクノロジーが取り扱っている製品は、ハイスピードカメラ以外にも多数あります。ニーズに合ったカメラがあるかをチェックしてみてください。

Si124シリーズ

空気の圧漏れや高電圧電気設備からの部分放電を迅速に検知して可視化する音響カメラです。音響カメラで迅速にエアリークを特定することで、電気料金の削減や脱炭素化につながります。騒音環境でも正確に音響画像を生成できるよう、124個ものマイクが搭載されているのが特徴。長距離での測定が可能なため、点検時間の短縮や作業効率アップに貢献します。

軽量性や操作性にも優れており、専門知識や特別なトレーニングを積んでいなくても操作可能。短時間の操作トレーニングですぐに現場で使用できるようになります。

G3XXシリーズ

高感度冷却センサが搭載されているG3XXシリーズは、目に見えないガスをリアルタイムに可視化するガス検知用赤外線カメラです。石油やガス、製造業、鉄鋼業、公共事業など、さまざまな場面でガス漏れを発見・報告。リーク箇所を特定することで迅速な修復ができるようになります。

ガスの広がりにもよりますが、標準品24度レンズの場合は測定距離は約30m。有毒なガスを扱う現場でも安全な距離から検知できます。

Conservator

世界最大級の遠赤外線画像データを保有しているConservatorは、クラウドベースでデータライフサイクル管理を行う テレダインフリアー社が開発したソフトウェアです。AI開発に必要となる画像データセットを構築できるのが特徴で、動画や関連データのアップロードや管理、オブジェクトの高度な検索などにも対応しています。

誤検知や検出漏れなどのモデルパフォーマンスの問題を可視化する際にも有効です。

Prism AI

先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システム(AD)向けに開発された遠赤外線カメラを用いた物体検出・追跡・分類用のソフトウェアフレームワークです。特に歩行者や動物の検出に優れており、遠赤外線画像と可視光画像のフュージョン画像による認識機能が備わっています。

さらに、高度な画像処理機能やカメラのキャリブレーションツールも搭載。システム開発者は「PrismAI」を主な認識ソフトウェア・参照用ソフトウェアとして使用できます。

FLIR Vue Pro

プロ向けに設計されたドローン搭載用の赤外線カメラです。ドローンの操縦者が空中から正確な放射測定データを取得できるようになっているのが特徴。画像ジオタギング用の「MAVLink」とも互換性があり、アクセサリーポートを介したドローン制御システムとの連動が可能で、飛行中もカメラ機能を制御できます。

デジタルビデオや静止画像をSDカードに記録する仕様になっているため、データの損失や伝送損失も防げます。

Tau2+

テレダインフリアー社が開発した従来のTau2カメラの性能とインターフェースを維持しつつ、1.5倍の感度が向上した遠赤外線サーマルカメラモジュールです。再設計された画像処理エンジンにより検出機能と認識性能が向上し、コントラストと鮮明度も強化されています。

ただ、Tau2+は現在生産終了となっており、2026年12月30日でメーカーサポートも終了となる発表がされています。導入を検討している方は、直接問い合わせて詳細をご確認ください。

Boson+

従来の同シリーズ「Boson」と筐体・サイズは同じまま、映像遅延のパフォーマンスが改善され、より高感度な温度分解能を持つ非冷却LWIRカメラモジュールです。アップグレードされたAGCフィルターによって検出性能やコントラスト性能も向上しており、さまざまな画角のレンズと組み合わせて使用できます。

Boson+には温度測定機能付きのモデルもありますが、コーンズテクノロジーでの取り扱いはないようです。

Hadron 640 R

高性能可視(RGB)と赤外線カメラの2眼カメラモジュールです。無人航空機システムや無人地上車両、ロボットプラットフォーム、AI対応アプリケーションへの統合用に開発されました。軽くて小型な上に低電力なのが特徴で、バッテリー寿命と飛行時間が延長されています。

6400万画素RGBカメラ、シャッター付きのBonsonVGAサーマルカメラ、IMUが統合されており、フレームレート60Hzで動作します。

画像処理ボード

画像処理エンジン、ソフトウエアを搭載した組み込み用ボード・ソフトウエアをセットで販売しているサイトライン・アプリケーションズ社の製品です。情報監視やインフラ検査、環境調査、防衛など、さまざまな用途で高度なビデオ処理を実現できます。

組み込み用ボードには、同社により整備されたLinuxをOSとして使用。1750シリーズと4000シリーズの2種類を展開しており、ビデオ機能をカメラに統合することによって低遅延のデジタルビデオを実現しています。

Linceシリーズ

高解像度の光検出器に半導体製造技術を応用した「CMOSイメージセンサ」を搭載した光検出器で、CCDカメラに比べて低コスト・低消費電力というメリットがあります。Linceシリーズは1.3Mから11Mまでの解像度ラインナップを揃えており、用途に合わせてカスタム対応ができる産業用マションビジョンカメラ。

ロボティクス分野やディスプレイ検査、マイクロスコープ、スマート交通システム、分析装置など、幅広い分野に活用できます。

Optimom

低ノイズのグローバルシャッタセンサ「Topaz」を搭載した200万画素の小型カメラモジュールです。工場内搬送システムやロボットアーム、POSレジなど、産業用カメラの組み込み用途に向いています。

小型パッケージながら、高度なCMOSテクノロジーにより高パフォーマンスを発揮。レンズ無しと固定フォーカスレンズ、マルチフォーカスレンズの3種類、モノクロorカラー、IRカットフィルタの有無など、ニーズに合わせて幅広いラインナップが揃っています。

Snappyシリーズ

バーコードスキャン用の高性能CMOSイメージセンサです。バーコード読み取りや2Dスキャンの用途をメインに開発され、物流や仕分け、POSレジなどの生産性向上に寄与します。低ノイズグローバルシャッタピクセルを用いることで、2Mは1/2.9インチ、5Mでは1/1.8インチの小型化を実現しました。

モノクロとカラーの両方のラインナップがあり、物流分野以外にもドローンや無人航空機、組み込みデバイス、IOTエッジデバイス、監視カメラ、AR・VRなどの幅広いアプリケーションで使用できます。

Emeraldシリーズ

高解像度の光検出器に半導体製造技術を応用したCMOSイメージセンサを搭載したシリーズ。解像度2Mから67Mまでの幅広いラインナップがあり、産業用マシンビジョンやディスプレイ検査などに利用されています。

さまざまな条件下で高画質画像を処理できることから、今後はスマート交通システムなどにも応用されることが期待されています。

小型カメラモジュール

低ノイズのグローバルシャッタセンサ「Topaz」を搭載した、カラー版の200万画素小型モジュールです。センサ基板とプロセッサ基板の2枚構成になっていて、手持ちのUSBケーブルでPCに接続すれば、画出しが可能になります。

物流システムや工場内搬送、ロボットアーム、POS、バーコードリーダ、外観検査装置など、物流分野のアプリケーションとして活躍。レンズや基板構成など、ニーズに応じたカスタムも可能です。

OWLIFT Type-H

体表面温度測定用の小型サーマルカメラです。従来の遠赤外線センサでは測定誤差が大きかったため、体表面の温度を測定するには不向きでしたが、2つの遠赤外線センサの連携によって課題を解決。各遠赤外線センサの前面に温度計を搭載することで、測定の誤差をリアルタイムに補正する機能が備わっています。

これにより、従来は困難だった体表面の温度を高精度に測定できるようになりました。ただし、現在コーンズテクノロジーでは販売終了となっています。

コーンズテクノロジーの会社情報

所在地 東京都港区芝3丁目5番1号 コーンズハウス
営業時間 記載なし
電話番号 03-5427-7550
公式サイトURL https://www.cornestech.co.jp
THREE SELECTION
       
活用事例から見る!
シーン別ハイスピードカメラ3選
ハイスピードカメラを選ぶ上では、必要とするスペックや機能を把握することも大切ですが、導入後のイメージを明確にするために活用事例を参考にすることがおすすめです。ここでは、ハイスピードカメラの活用事例の多い3社とおすすめ製品を紹介します。(2021年10月1日時点)

製造現場で活用するなら

ASPINA シナノケンシ
シナノケンシ公式HPキャプチャ
引用元:シナノケンシ公式HP
https://plextor.jp/plexlogger/

活用事例数

製造現場:40件
研究開発:8件
特殊状況:0件

おすすめの理由

製造現場で求められる
スペックを満たし(100,000fps)
撮影・記録・解析機能が1台で叶う

研究開発での用途が多いなら

フォトロン
フォトロン公式HPキャプチャ
引用元:フォトロン公式HP
https://www.photron.co.jp/

活用事例数

製造現場:8件
研究開発:29件
特殊状況:0件

おすすめの理由

研究用に適した
撮影速度100万fps以上の
製品が多い (3製品)

特殊な状況での撮影が必要なら

ノビテック
ノビテック公式HPキャプチャ
引用元:ノビテック公式HP
https://www.nobby-tech.co.jp/

活用事例数

製造現場:12件
研究開発:28件
特殊状況:7件

おすすめの理由

防衛や宇宙関連など、
高度な技術を要する撮影にも
対応できる

※Googleで「ハイスピードカメラ」と検索して出てきた上位の28社の中から、公式HPに掲載されていた活用事例数が多い3社をピックアップしています。(2021年10月1日時点)
※活用事例の「特殊状況」とは、爆発や衝撃波などの事例を表しています。