このページでは、ハイスピードカメラを導入することで得られるメリットについて紹介しています。懸念点やカメラ選定のポイントもあわせてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハイスピードカメラは、その名の通り、高速撮影ができるカメラです。通常のカメラは1秒あたり30〜60フレームの画像によって動画を構成していますが、ハイスピードカメラは1秒あたり100から100万フレーム以上の画像によって動画を撮影することが可能。そのため、肉眼では捉えられない現象を詳細に観察することができます。
例えば、自動車の衝突実験に用いられているハイスピードカメラは、高速撮影によって衝撃の吸収性やエアバックの展開などを計測することができ、製造ラインに設置されたハイスピードカメラは、解析ソフトウェアと組み合わされて、非常に効率的に製品の不具合や異常を発見することができます。対応できる業界も自動車に限らず、鉄工業、半導体、搬送など多岐に渡り、様々な工程の効率化・生産性向上に貢献します。
また、研究開発の分野で導入されているハイスピードカメラは、流体や燃焼などの現象を数万ものフレームレートで解析し、天候予測やエンジンの燃費技術の向上に役立てるといった用途があります。将来の社会や地球環境への貢献も大きく期待されていることから、著名な大学や、権威ある研究機関でも使用されています。
ハイスピードカメラを導入する際に、懸念点として挙げられるのは価格でしょう。それほど必要としないのに、やたらとハイスペックなカメラを導入すると、高額になってしまう可能性があります。導入にあたっては、金額で判断するよりも先に、自社が必要とする機能を確認することが求められます。また、信頼できるハイスピードカメラの販売代理店やメーカーに、導入意図をしっかりと伝えたうえで提案してもらうことも必要でしょう。
また高速撮影は、カメラだけでなく、外部メモリやパソコン、解析ソフトなど、全体のシステムとして捉える必要があります。カメラだけの導入では機能しない場合もあるため、目的とする高速撮影に必要な機器をあわせて押さえておくようにしましょう。
ハイスピードカメラの導入は、まず製品のスペックはもちろんですが、用途をしっかりと確認することが欠かせません。そのためにも「どれくらいの撮影速度があれば、自社のニーズを満たせるのか」を把握することが重要になってきます。
カメラの価格帯としては、用途によっては想定よりも低価格で導入できる場合もあります。一方で、研究開発分野では、価格よりも機能性を確認しなければ、カメラの選定に失敗することもあるため、注意が必要です。
以下では、業務用のハイスピードカメラをシーン別に分け、おすすめの3社を紹介しています。どのくらいの撮影速度があればどんな業界・用途に対応できるのかも把握できる図を掲載していますので、導入を検討している方は参考にしてみてください。
BtoB向けのハイスピードカメラは個人向けのよりもコストは高め。そのため、選定はどうしても慎重にならざるを得ないでしょう。製品のスペックや性能を比べることも大事ですが、それよりも前に検討する上で知っておきたい基礎知識をまとめています。ハイスピードカメラで撮影できるもの以外の情報も知りたい方は参考にしてみてください。
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