【BtoB向け】ハイスピードカメラ大全 『EURECAMERA〜ユリイカメラ』 > ハイスピードカメラの用語集

ハイスピードカメラの用語集

このページでは、ハイスピードカメラの導入に役立つ基本的な用語について解説しています。「撮影速度(fps)」や「解像度」など、知っておくべき用語になりますので、ぜひチェックしてみてください。

撮影速度(FPS)

撮影速度(FPS)とは、「1秒間に何回のフレームを撮影することができるか」を表すカメラ機器の用語です。FPSは「Frames Per Second」の略になります。
撮影速度は数字によって表されますが、例えば100fpsであれば「1秒間に100枚のフレームを撮影する」という意味になります。この数字が大きいほど、より高速に撮影することができます。

フルフレームと分割フレーム

ハイスピードカメラは、撮像素子の使用範囲を狭めることで、より高速のフレームレートで撮影ができるようになります。
そのため、撮像素子のすべてを使って撮影する場合は「フルフレーム」、一部を使って撮影する場合は「分割フレーム(セグメントフレーム)」と言い、高速撮影時の解像度が最大値の大きさから限定されているかどうかを示すようにしています。

解像度

解像度とは、「1枚の画像データをいくつのピクセル(画素)によって構成しているか」を表すものです。数字によって記載されますが、縦×横で表記する場合と、総数で記載する場合があります。
解像度が大きくなればなるほど、画像データはより精細なものになります。一方で、画像のデータサイズもまた大きくなるため、メモリサイズも一緒に確認するようにしましょう。

シャッタースピード

シャッタースピードとは、一枚の画像を撮影するために、カメラシャッターを開き、撮像素子を露光させる時間を指します。例えば、シャッター速度が「1/60」の場合、シャッターを1/60秒だけ開き、画像を撮影する、という意味です。
シャッタースピードは、短くなればなるほど、より高速に画像を撮影することができます。一方で、露光時間が短くなるため、暗い画像になるため注意しましょう。

トリガー

ハイスピードカメラにおけるトリガーとは、撮影のタイミングをカメラに伝達する機能のこと。わずか一瞬の現象を撮影する必要があるハイスピードカメラだからこそ、トリガー入力もより正確に行う必要があります。
製品によっては、パルス信号や音声信号を撮影データと同期するなど、様々なトリガー機能を設定できるようになっています。

濃度階調

電子カメラにおける濃度階調とは、そのカメラで撮影できる画像データの明るさや色合いなどを段階数で示したものです。
濃度階調は一般的に、「bit(ビット)」という単位で示されており、8bit、10bit、12bitといった数値で記載されます。数字が大きくなるほど、画像を精細な階調で記録することができます。

感度(ISO)

感度(ISO感度)とは「光をどれだけの明るさで電子信号に変換するか」を数値で示すものです。感度が大きいほど、低照度の環境でも明るく撮影できたり、場合によっては照明を使わずに高速撮影ができます。
ただ、ハイスピードカメラでは、各メーカーごとにIS0感度の測定方法が異なるため、数値だけではなく実機でのテストも行うべきでしょう。

レンズマウント

一眼レフカメラをはじめ、一般的にカメラ機器は、カメラ本体(システム)の部分とレンズの部分に分離することができます。これは、撮影意図によって開放値や焦点距離が異なるレンズを使い分ける必要があるためです。
レンズマウントとは、そのカメラに装着できるレンズの規格を示したものです。ハイスピードカメラでは、工業用カメラの規格である「Cマウント」を採用するカメラも多くあります。

露光時間

露光時間とは、「カメラのシャッターを開き、どれほどの時間をかけて光を取り込むか」を示すものです。そのため、シャッター速度と同じ意味を持ち、同様に数値によって記載されます。
動画撮影の露光時間はフレームレートによっても決定されるものになるため、高速撮影を行うハイスピードカメラの場合、露光時間も非常に短い撮影になってきます。

インターフェース

ハイスピードカメラで撮影したデータを、記録用メモリやパソコンに転送する際に、使用できる装置やソフトウェアのことを、インターフェースと言います。
ハイスピードカメラの撮影システムでは、高速のデータ転送ができることも求められます。そのため「対応しているインターフェースがどのようなものか」についても、しっかりと確認する必要があります。

用語以外にも知っておきたいハイスピードカメラの基礎知識

BtoB向けのハイスピードカメラは個人向けのよりもコストは高め。そのため、選定はどうしても慎重にならざるを得ないでしょう。製品のスペックや性能を比べることも大事ですが、それよりも前に検討する上で知っておきたい基礎知識をまとめています。用語以外の情報も知りたい方は参考にしてみてください。

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シーン別ハイスピードカメラ3選
ハイスピードカメラを選ぶ上では、必要とするスペックや機能を把握することも大切ですが、導入後のイメージを明確にするために活用事例を参考にすることがおすすめです。ここでは、ハイスピードカメラの活用事例の多い3社とおすすめ製品を紹介します。(2021年10月1日時点)

製造現場で活用するなら

ASPINA シナノケンシ
シナノケンシ公式HPキャプチャ
引用元:シナノケンシ公式HP
https://plextor.jp/plexlogger/

活用事例数

製造現場:40件
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特殊状況:0件

おすすめの理由

製造現場で求められる
スペックを満たし(100,000fps)
撮影・記録・解析機能が1台で叶う

研究開発での用途が多いなら

フォトロン
フォトロン公式HPキャプチャ
引用元:フォトロン公式HP
https://www.photron.co.jp/

活用事例数

製造現場:8件
研究開発:29件
特殊状況:0件

おすすめの理由

研究用に適した
撮影速度100万fps以上の
製品が多い (3製品)

特殊な状況での撮影が必要なら

ノビテック
ノビテック公式HPキャプチャ
引用元:ノビテック公式HP
https://www.nobby-tech.co.jp/

活用事例数

製造現場:12件
研究開発:28件
特殊状況:7件

おすすめの理由

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※活用事例の「特殊状況」とは、爆発や衝撃波などの事例を表しています。