どれだけ高性能なハイスピードカメラを導入しても、それに適したインターフェースを用意できなければ、ハイスピードカメラの性能やメリットを最大化することは困難です。このページでは、ハイスピードカメラのインターフェースについてまとめました。
ハイスピードカメラのインターフェースとは、カメラをパソコンなどと接続してデジタルデータを転送するために用いる機械です。
産業分野のデジタルカメラの専用規格として開発されたインターフェースには「CameraLink」や「CoaXPress」といった規格があり、その他にも色々なインターフェースが提供されています。
インターフェースは製品ごとに伝送速度(データ転送量)やケーブル長などの違いがあるため、自社の環境やニーズに合致した規格を選ばなければなりません。
CameraLinkは産業用カメラのインターフェースとして代表的な規格であり、CameraLinkの登場によってデジタルカメラとパソコンなどをつなぐケーブルや端子形状などが標準化されました。
多くのパソコンへ標準搭載されている汎用インターフェースではなく、導入には周辺機器などをそろえなければなりませんが、高速伝送に対応しており6.8Gbpsのデータ転送も実現しています。
反面、ケーブル長に制限があるといったデメリットもあります。
CoaXPressは長さ100mのケーブルにも対応しているインターフェース規格です。カメラを設置する場所と、パソコンなどの機器との距離が物理的に遠い場合、どうしても長居ケーブルに対応したインターフェースを採用する必要がありますが、CoaXPressはそのような環境で力を発揮します。
CoaXPressはCameraLinkと並んで産業用カメラの代表的なインターフェース規格であり、2010年12月に日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)によって策定された国産規格であることも特徴です。
ギガビットイーサネット(GigE)は、1996年からIEEEの802.3に関連して標準作業が進められてきたインターフェースであり、イーサネット転送帯域である10Mbps、100Mbpsを拡張する目的で開発されました。
1000Mbpsの通信レートを前提として、半二重・全二重通信及び802.3イーサネットフレームの活用、10BASE-T及び100BASE-Tなど、様々な点に関して標準化が進められてきた規格です。
専用ケーブルを使えば100mまでの延長なども可能です。
USB1.1のハイグレードとして、2000年4月から登場した規格です。最大480Mbpsの転送帯域を有しており、汎用モデルとして様々なパソコン関連機器で普及しているインターフェースでもあります。
理論値としては最大127台の機器を接続でき、プラグ&プレイやホットプラグインといった面にも対応可能です。
パソコンやカメラを含めて幅広い機器やアプリケーションで導入されており、関連商品も多岐にわたります。
USB3.0は2008年に誕生したUSB2.0の上位モデルであり、最大データ転送速度はUSB2.0の10倍である5Gbpsとされています。
汎用的なインターフェースとして様々なパソコンや関連機器に導入されており、世界中のメーカーから製品が販売されていることもコストパフォーマンスを比較検討する上で有効です。
特にカメラ側で撮影制御などを行うような場合、USB3.0関連規格を採用されやすい蛍光があります。
仮に理論値やカタログスペックとしてどれほど優れているインターフェースや周辺機器であっても、実際に利用する環境や使用方法に適合していなければその性能を最大限に発揮することはできません。
例えばカメラとパソコンとの間が物理的に離れている場合や、繰り返される屈伸などケーブルにかかる負荷が大きいと想定されるような場合、それぞれの条件に応じて適切なインターフェースと、それに対応しているカメラを選択しなければなりません。
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