濃度階調は画像における色の濃淡をどれだけ細分化できるかといった指標であり、一般的にデジタルカメラの濃度階調が高いほど滑らかで美しいグラデーションを表現できるようになります。
濃度階調とは文字通り、色の濃淡を段階的に表現できる限界を示す指標です。例えば白から黒へと変化するグラデーションがあったとして、濃度階調が5階調の場合、白から黒へのグラデーションは白と黒を含む5種類の色でしか表現することができません。
つまり、濃度階調は画像の美しさや色彩表現を支える要素といえるでしょう。
デジタルデータにおける濃度階調は「bit(ビット)」という単位で表されます。
白から黒へのグラデーションにおいて、1bitの濃度階調しかない場合、その画像では1段階の変化しか表現できないことになり、色は白と黒の2色しか再現することができません。
なお、濃度階調が2bitになった場合、1bitで2分割された白と黒が、さらにもう1bit分で2分割されることになります。つまり、白、白に近い灰色、黒に近い灰色、黒という4色の表現が可能となります。
このようにbit数が1つ増えるごとに色を表現できる数(=デジタルデータの情報量)は2倍になることが特徴です。
1bit増えるごとに情報量が2倍になっていくということは、理論上はbit数が大きければ大きいほど指数関数的に色彩表現が豊かになり、美しいデジタル画像を再現しやすいということになるでしょう。
しかし人間の目の識別能力には限界がある上、そもそもハイスピードカメラを導入する際にそこまで繊細な色彩表現が必要かどうか冷静に考えることが大切です。
bit数が大きくなれば必然的にデータ量が増え、データ転送時に負担が大きくなる上、高性能カメラが必要になるため導入コストも増大します。
ハイスピードカメラの導入メリットを最大化するためには、bit数にばかりとらわれず、まず導入の目的を明確化した上で、全体の性能バランスやコストパフォーマンスを考えるようにしてください。
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